動的再送制御を有するCSMA/CD方式の解析

石垣 政博  松本 豊  高橋 豊  長谷川 利治  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J82-B   No.4   pp.514-521
発行日: 1999/04/25
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 通信網,通信サービス
キーワード: 
CSMA/CD方式,  無線LAN,  再送方式,  性能評価,  確率母関数,  

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あらまし: 
CSMA/CD方式は多くのLANで利用されており,その有用性は広く知られている. 近年は,ネットワークの回線容量は格段に増大しているが,それに合わせて通信の需要も増大している. また特に,無線LANに関しては,有線LANと比較して回線容量には限りがあり, 回線の利用効率の向上が求められる. その意味において,同方式の性能向上のための改善は有用と考えられる. 本論文では,動的再送制御を行うCSMA/CD方式のモデル化と解析を行った. この方式では,回線の利用効率を向上させるために, 回線の状況に応じて再送確率を変化させることにより,再送までの期間長を動的に制御する. 本論文では,パケットの出力時間間隔と応答時間の確率母関数を導出し,それらの平均のみならず, 変動係数の数値結果を示す. この数値結果から,出力時間間隔,応答時間ともに改善され, 回線の利用率が高負荷下でも下がらないことが判明した. また,この制御法を用いることにより,CSMA/CD方式の安定性を高められることを確認した.