クラスAインパルス性無線雑音環境下におけるパラメータ推定と 最適受信機の誤り率特性

金本 英樹  宮本 伸一  森永 規彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J82-B   No.12   pp.2364-2374
発行日: 1999/12/25
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 電磁環境
キーワード: 
クラスAインパルス性無線雑音,  パラメータ推定,  最適受信,  

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あらまし: 
高周波デバイスを用いた電子機器等から発生する人工雑音の多くは ガウス雑音とは大きく異なった統計的性質を有するため, 人工雑音環境下においてはガウス雑音下での使用を前提として設計された 従来の受信機の誤り率特性は大きく劣化することが知られている. そのような人工雑音環境下においても良好な誤り率特性を確保する方法の一つとして, 人工雑音環境に対する最適受信機が提案されている. この最適受信機は人工雑音の統計的性質に基づいて最ゆうシンボル判定を行うことにより 良好な誤り率特性を達成するものであり, 最適受信を行うに際しては人工雑音の統計的性質を事前に推定しておく必要がある. そこで本論文では, 人工雑音の統計モデルとして, MiddletonのクラスAインパルス性無線雑音モデルを用い, 最適受信を行う際に必要となるクラスAインパルス性無線雑音のパラメータ推定 並びに推定結果に基づいてパラメータ設定された最適受信機の誤り率特性について検討を行っている. まず, クラスAインパルス性無線雑音環境下における最適受信について示し, 人工雑音のパラメータ推定誤差が最適受信機の誤り率特性に及ぼす影響を評価し, 人工雑音環境下において最適受信による特性改善を得るためには, 雑音の統計をある程度適切に反映するパラメータを用いて 最適受信を行う必要があることを明らかにしている. 次に, 推定に用いる雑音サンプル数とパラメータ推定の精度について検討し, 高精度なパラメータ推定を行うには膨大な雑音サンプルを必要とするものの, ある程度の雑音サンプル数 (例えば,重複指数 A=0.05,ガウス成分比 Γ =0.05 の場合は約700サンプル) から推定されるパラメータを用いた最適受信によっても, 人工雑音環境下においても十分良好な誤り率特性が得られることを明らかにしている.