適応伝送方式を適用した遅延波除去型簡略化判定帰還型等化器の特性

前田 規行  三瓶 政一  森永 規彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J82-B   No.10   pp.1888-1897
発行日: 1999/10/25
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 移動体通信
キーワード: 
判定帰還型等化器,  周波数選択性フェージング,  遅延プロファイル,  適応伝送方式,  

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あらまし: 
ワイヤレスマルチメディア通信の実現には, 高速かつ高品質なデータ伝送が必要不可欠となる. 高速伝送を行う際に問題となる周波数選択性フェージング対策技術として 判定帰還型等化器(DFE)があげられるが, 伝送速度の高速化に伴い演算量が急増するため, 装置化が現実的でなくなる. 本論文では,DFEの簡略化を実現するため, 受信信号から測定した遅延プロファイルを用いて, 一定時間以上の遅延波成分を等化前に除去することで DFEタップ数を大幅に削減する 遅延波除去型簡略化DFEを提案している. 更に,周波数選択性フェージング環境下においてDFEを用いる場合, 受信信号電力が落ち込むスロットにおいて タップの初期引込みが不十分となり, スロット内でバースト誤りが発生するため 伝送品質が大幅に劣化するという問題が生じる. これに対して,高品質伝送を実現するために, 伝搬環境が劣悪な場合にダミーデータを送信し, バースト誤りを軽減する適応伝送方式を 遅延波除去型簡略化DFEに適用することを検討している. 提案システムの特性を計算機シミュレーションで評価した結果, 複雑な伝搬環境においても良好な伝送特性が得られることを確認した.