指向性アンテナ素子を円形配列したアダプティブアレーと パスダイバーシチの結合方式

松岡 秀浩  庄木 裕樹  鈴木 康夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J82-A   No.6   pp.875-884
発行日: 1999/06/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (適応信号処理の展開とその応用論文特集)
専門分野: アダプティブアレーアンテナ
キーワード: 
陸上移動通信,  指向性アンテナ,  アダプティブアレー,  パスダイバーシチ,  最小2乗合成,  

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あらまし: 
陸上移動通信における高速通信の需要への対策や ユーザ収容能力増加のための周波数有効利用技術として, 基地局において同一チャネル干渉抑圧と遅延波合成を兼ね備えた 適応制御が検討されている. 本論文では,基地局での適応信号処理として, 互いにメインローブ方向の異なる複数の指向性アンテナ素子から, 各遅延波の受信状態によって一部の素子を選択して アダプティブアレー処理を行い, 遅延波ごとに得られる各アダプティブアレー出力を時間領域において パスダイバーシチ合成する方式を提案する. 本方式では, 各指向性アンテナ素子の遅延プロファイルをもとに最適な素子を選択して アダプティブアレー処理を行うことにより, 少ない演算量で各遅延波ごとに最適な指向性を形成し, 非希望波を抑圧することができる. 計算機シミュレーションの結果, 従来の無指向性アンテナ素子によるアダプティブアレーを用いた方式に比べて, 良好なビット誤り率(BER:Bit Error Rate)特性が得られた. また最小平均2乗誤差アルゴリズムに基づいたパスダイバーシチ合成により, 遅延波が直接波と同一方向から到来する場合でも, 良好なBER特性が得られることを確認した.