アレーアンテナの放射パターンを用いた励振振幅位相の推定法

針生 健一  角田 博明  千葉 勇  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J81-B2   No.6   pp.584-591
発行日: 1998/06/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
アレーアンテナ,  アンテナ測定法,  指向性合成,  放射パターン,  

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あらまし: 
アレーアンテナでは,素子間相互結合や周囲からの反射波,更には給電回路の振幅位相誤差や故障等の原因により所望のパターンが得られない場合がある.この場合,アレーアンテナの動作状態における励振振幅位相を推定し,これを用いて所望のパターンを再形成する必要がある.励振振幅位相を推定する方法として,可変移相器をもつフェーズドアレーアンテナでは素子電界ベクトル回転法が,また,可変移相器をもたないアレーアンテナでは,近傍界測定法が適用されている.前者の方法はフェーズドアレーアンテナに限定され,また,後者の方法はアレーアンテナの大型化に伴って測定時間の増加や大型の測定用スキャナが必要となるという問題があった.本論文では,アレーアンテナの放射パターンの測定値と,あらかじめ求めたアレー素子パターンから励振振幅位相を推定する方法を提案する.ここで提案する方法は二つあり,第1の方法は放射パターンの測定値として電界を用い,最小2乗法で推定する方法,第2の方法は放射パターンの測定値として電力を用い,繰返し計算法で推定する方法である.第1の方法については,その原理と実験結果を述べる.また第2の方法については,その原理を述べ,繰返し計算の初期値の選び方の有効性を数値計算により確認する.