CMAアダプティブアレーを用いた同一チャネル干渉キャンセラ

古川 博史  神尾 享秀  笹岡 秀一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J81-B2   No.6   pp.565-574
発行日: 1998/06/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 移動体通信
キーワード: 
陸上移動通信,  同一チャネル干渉低減,  アダプティブアレー,  CMA,  GMSK,  π/4シフトQPSK,  

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あらまし: 
CMAアダプティブアレーは参照信号を必要とせずに複数の同一チャネル信号から一つの信号を取り出すことができる.しかしながら,捕らえた信号が希望信号であるとは限らない.更に,CMAは定包絡線信号を対象としているので帯域制限により包絡線が変化する信号では受信特性が劣化する.本論文では,捕らえた信号が干渉信号と判断される場合に受信信号中の干渉信号成分を推定し,これを受信信号から除去する同一チャネル干渉キャンセラを提案する.また,帯域制限により包絡線が変化する信号に対して定包絡線性が保たれている符号識別時点でウエートを間欠更新することにより受信特性の劣化を防ぐウエート間欠更新CMA方式を提案する.GMSKとπ/4シフトDQPSKを対象とした計算機シミュレーションの結果から,提案する干渉キャンセラは同一チャネル干渉を効果的に低減することを確認した.また,π/4シフトDQPSKにおいてはフェージング変動が小さい場合に,干渉キャンセラとウエート間欠更新CMA方式を組み合わせて用いることで同一チャネル干渉低減効果が改善されることがわかった.