マイクロ波帯における生体等価ファントムの開発とその特性

伊藤 公一  古屋 克己  岡野 好伸  浜田 リラ  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J81-B2   No.12   pp.1126-1135
発行日: 1998/12/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 電磁環境
キーワード: 
ファントム,  人体モデル,  SAR,  COST244,  ハイパサーミア,  同軸スロットアンテナ,  

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あらまし: 
人体と電磁界の影響を検討するための生体モデルとして,さまざまなファントム(模擬生体)が提案されている.本論文では,筆者らが開発した生体と等価な電気的特性を実現したファントムの特性について報告し,その通信及び医療応用の例を示した.本ファントムは寒天,ポリエチレン粉末,塩化ナトリウム,TX-151,保存料及びイオン交換水からなる.高含水組織の比誘電率及び導電率を模擬したファントムである.本ファントムは300MHz-2.5GHzの周波数帯域にわたり,単一の組成比で生体組織とほぼ等しい電気的特性を実現している.また,組成の調整により任意の高含水組織の電気的特性を模擬することが可能である.製作に特殊な設備を必要とせず,保存性も良好である.更に,その人体モデルへの応用例として,COST244人体頭部モデル及びハイパサーミア用同軸スロットアンテナにおけるSAR計測の例を示した.本ファントムは人体と電磁界の相互的な影響を考慮するための人体モデルとして有用である.