PDAアルゴリズムを用いたクラッタ環境のレーダ追尾における直交座標系について

小菅 義夫  亀田 洋志  真野 清司  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J80-B2   No.4   pp.351-360
発行日: 1997/04/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 宇宙・航行電子システム
キーワード: 
PDA,  直交座標系,  目標追尾,  クラッタ環境,  レーダ,  

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あらまし: 
目標位置をレーダの観測値として,クラッタ環境下で用いられる追尾アルゴリズム,PDA(Probabilistic Data Association)が使用する直交座標系について検討している.従来,ある直交座標を使用したPDAでの算出諸元(位置,速度等の目標運動諸元の推定値,その推定誤差の評価値である誤差共分散行列)が,他の直交座標を使用した場合の算出諸元に変換可能なのかどうかが報告されていない.このため,追尾性能の良い直交座標を見つけるため,真北を1軸とする直交座標あるいは目標位置ベクトルを1軸とする直交座標等の使用が提案されている.本論文では,PDAがどのような直交座標を使用しても,その算出諸元は他の任意の直交座標を使用したPDAの算出諸元に変換可能なことを,サンプリング時刻に関する数学的帰納法により証明している.また,追尾目標が存在すると予測される範囲および追尾目標と観測ベクトルとの相関確率は,どのような直交座標を使用しても同一となることを示している.この結果,異なる直交座標を使用した場合のPDAの性能の比較,評価が不要となる.ここではまた,目標運動諸元,誤差共分散行列およびゲイン行列のこれらPDA間での変換式を導出している.