雑音と残響のある環境下でのHMM合成によるハンズフリー音声認識法

滝口 哲也  中村 哲  鹿野 清宏  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J79-D2   No.12   pp.2047-2053
発行日: 1996/12/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 特集論文 (音声言語によるコミュニケーションシステムの実現に向けて(音声認識,合成,対話処理,システム構築の諸問題)論文特集)
専門分野: 音声認識用音響モデル,話者・環境適応
キーワード: 
音声認識,  加法性雑音,  残響,  音響伝達特性,  HMM合成,  

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あらまし: 
実環境においては,加法性雑音だけでなく,残響も認識精度を劣化させる要因となる.本論文では,そのような環境における音声認識法としてHMM合成法に基づく手法を提案する.この手法により,話者はマイクロホンの位置を意識せずに発話することが可能になり,ユーザインタフェースの向上が実現される.HMM合成法は,加法性雑音の対処方法として提案されている[1],[2].本提案手法では,従来の雑音のHMMによるモデル化に加えて,音響伝達特性のHMMによるモデル化を試みる.このHMMの各状態を音源位置に対応させることにより,話者が自由に動いても対処することが可能になる.雑音と残響のある環境下での音声モデルを,この音響伝達特性HMM,雑音HMM,クリーン音声HMMを合成することで作成し,認識は,最ゆう法により行われる.本提案手法により,雑音と残響により影響を受けた音声に対して,特定話者認識では,4.8%から67.2%へ,不特定話者認識では,18.7%から57.2%への認識率の改善が得られた.