画像のウェーブレット変換係数の統計的性質に基づいたベクトル量子化器の設計法

都 在銖  小川 吉彦  白川 智昭  北島 秀夫  三木 信弘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J79-D2   No.11   pp.1854-1861
発行日: 1996/11/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン認識,コンピュータビジョン
キーワード: 
画像符号化,  ウェーブレット変換,  ベクトル量子化,  LBGアルゴリズム,  

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あらまし: 
本論文では画像のウェーブレット変換係数の量子化のための新しいベクトル量子化器設計法を提案する.符号化対象画像の相関とエッジ成分の量とがウェーブレット変換領域での量子化器設計における重要因子であることを示す.従来のウェーブレット変換符号化ではベクトル量子化器の設計にテスト画像以外の画像のウェーブレット変換係数を学習系列として用いることが多い.このように設計された量子化器には適用可能画像の性質を定量的に表示することは困難であるという問題点がある.これに対して提案方式では乱数に平均と分散を与えて擬似信号を作り,更にエッジ成分を与えて擬似画像を作る.この擬似画像にウェーブレット変換処理を施し,変換係数をベクトル量子化器設計の学習系列として用いる.ベクトル量子化器の学習系列を作成する際に復元画像に影響を及ぼす重要な要素を明らかにし,適用範囲を保証できるベクトル量子化器の設計が可能となることを示す.提案した設計法に基づき設計されたベクトル量子化器の有効性を,従来のベクトル量子化法と対比して,実画像データによるシミュレーション実験で明らかにする.