距離角度相互修正型追尾フィルタによる目標追尾方式

亀田 洋志  野本 弘平  小菅 義夫  近藤 倫正  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J79-B2   No.6   pp.327-333
発行日: 1996/06/25
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 宇宙・航行電子システム
キーワード: 
追尾フィルタ,  相互修正,  レーダ座標系,  極座標系,  静止直交座標系,  

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あらまし: 
追尾フィルタの予測精度や計算時間等の性能はアルゴリズム構築の背景となる座標系で決まる.例えば,静止直交座標系の追尾フィルタを処理すると,運動予測式の正確さから高い予測追尾精度を示すことができるが,アルゴリズム実現に必要となる演算量が膨大となる.一方,レーダ座標系の場合,座標変換が省略でき処理が簡単になる反面,座標軸が回転する影響により予測追尾精度が劣化する.これら予測精度と計算負荷の問題を解決するために,本論文では計算負荷の軽いレーダ座標系を利用し,かつ高い予測追尾精度を得るための追尾手法を提案した.本手法は,追尾フィルタの予測処理で距離と角度フィルタの間で相互に修正を施すことによってレーダ座標系で問題となる座標軸の回転を補償するものである.本アルゴリズムの有効性を評価するために計算機シミュレーションを行った.その結果,レーダ座標系で座標軸の回転の影響を考慮しない従来方式に比べて2倍の予測精度を得られること,および静止直交座標系における従来方式と比較して約半分の計算時間での処理が可能であることを明らかにした.