位相モノパルス方式における複素角度誤差信号を用いた低仰角目標の高度測定方式

三本 雅  藤坂 貴彦  近藤 倫正  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J79-B2   No.11   pp.925-932
発行日: 1996/11/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 特集論文 (EMC計測技術論文小特集)
専門分野: 宇宙・航行電子システム
キーワード: 
レーダ,  モノパルス方式,  低仰角目標測角,  フェーズドアレー,  

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あらまし: 
レーダにより目標高度を測定する際に必要な目標エコー到来角を得るために,モノパルス方式は広く用いられている.モノパルス方式は,和と差の各アンテナパターンで受信された信号によって得られる角度誤差信号が,エコー到来角に対して単調増加実関数になることを利用したものである.しかし,低仰角方向の目標を測定対象とするような場合には,目標からの直接エコーのほかに,海面や地面で反射してからレーダに届く間接エコーによる影響がある.このとき,角度誤差信号は複素数となり,通常のモノパレス方式では測定誤差が増大する.特に,差のデュアルローブの角度範囲が和のメインローブの角度範囲よりも広ければ,差のアンテナパターンによる受信信号は,間接エコーの影響を受けやすく問題となる.本論文では,このようなアンテナパターンにおけるモノパルス方式の複素角度誤差信号について解析し,間接エコーの影響下においてみられる特性を利用することにより,間接エコーの影響を抑圧して直接エコーの到来角を求める方式を提案した.計算機シミュレーションによって,従来方式と比較し,提案する方式では誤差が減少することを確認した.