電子レンジ妨害波存在下でのディジタル無線通信システムの誤り率特性に関する検討

宮本 伸一  山中 幸雄  篠塚 隆  森永 規彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J79-B2   No.11   pp.835-844
発行日: 1996/11/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 特集論文 (EMC計測技術論文小特集)
専門分野: 電磁環境
キーワード: 
電子レンジ妨害波,  ディジタル無線通信システム,  π/4シフトQPSK方式,  DS/CDMA方式,  TDMA方式,  

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あらまし: 
近年の無線通信システムのパーソナル化ならびに高周波デバイスを使用した電子機器の普及に伴い,劣悪な電磁環境下での無線通信システムの使用が予想されている.本論文では,妨害波を発生する電子機器として,普及率の高いISM機器である電子レンジを対象とし,電子レンジから発生する妨害波が各種無線通信システム(PDC,PHS,ISM帯無線LAN)の誤り率特性に及ぼす影響について検討を行っている.まず,各種電子レンジから発生する妨害波の測定結果をもとに,妨害波の統計的性質についての検討を行い,電子レンジから周期性を有する高レベルな妨害波が発生すること,およびマグネトロンの発振周波数に近づくほど妨害波のレベルおよび継続時間が大きくなることを明らかにしている.つぎに,電子レンジ妨害波存在下でのπ/4シフトQDPSK方式およびDS/CDMA方式の誤り率特性を計算機シミュレーションにより評価し,妨害波の影響により誤り率特性が大きく劣化することを明らかにしている.更に,多元アクセス方式としてTDMA方式を用いた場合のチャネル割当法として,妨害波の周期性を利用した割当法を提案し,提案チャネル割当法を用いることによって誤り率特性が大きく改善されることを明らかにしている.