変換符号化における基底係数のビット数低減法

岩橋 政宏  神林 紀嘉  貴家 仁志  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J79-B1   No.8   pp.572-581
発行日: 1996/08/25
Online ISSN: 
Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 情報源符号化
キーワード: 
符号化,  コサイン変換,  乗算器,  ビット数,  ハードウェア,  画像,  

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あらまし: 
ディジタル画像データを圧縮するにあたり,離散コサイン変換(DCT)を用いた変換符号化が盛んに研究されている.一方,その応用分野においては画素数の増加による高精細化が進みつつあり,1画素当りの符号化に要する時間の短縮が強く要求されている.これに対し符号化演算における乗算器係数,すなわちDCT基底係数の値を2進数表現する際に,できるだけ少ないビット数で表現することで処理の簡略化や演算時間の短縮が可能となる.但し,このビット数低減により再生画像の画質が劣化してはならないという制約条件を考慮する必要がある.そこで本論文では,こうした条件の下においても変換係数の量子化処理を考慮することで,基底係数のビット数を低減できることを示す.また,JPEG等の具体的な符号化例におけるビット数低減の限界値を明らかにする.最後に,実際の画像データを変換符号化することで,従来報告されていたビット数よりも少ないビット数で基底係数値を表現しても,本論文で示した限界値以内であれば再生画像の画質がほとんど変化しないことを確認する.