静止濃淡画像の暗号化と符号化の統合

森川 良孝  山根 延元  浜田 博  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J79-B1   No.12   pp.777-784
発行日: 1996/12/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 情報源符号化
キーワード: 
画像符号化,  画像暗号化,  M変換,  Max量子化器,  サブバンド,  

本文: PDF(671.5KB)>>
論文を購入




あらまし: 
本論文では,画像のサブバンド固定長符号化において暗号技術を併用することにより符号化能率を改善する.さて,M変換は任意の分布をガウス分布に変換する分布変換効果をもつが,この分布変換効果は信号列をM系列固有のパターンで並べ替え,信号列の相関を寸断した結果生じたという新しい解釈を示す.この解釈に基づいて,任意の並べ替えとアダマール変換から構成したランダム変換を新しく導入し,並べ替えを十分行えば,M変換と同様に分布変換効果をもち,ランダム変換を各サブバンド画像に施せば,Max量子化器の量子化損を低減できることを示す.つぎに,一つの高域サブバンド画像を公開鍵(RSA暗号化鍵)により暗号化するが,再生したサブバンド画像から入替えパターンを取得し,この入替えパターンを共通鍵として残るサブバンド画像を逐次ランダム変換・Max量子化する暗号化・符号化方式を新しく提案する.最後に,提案方式は単にサブバンド符号化するよりも符号化能率が2.5~3.5dB向上し,また暗号化・符号化した信号の相関は極めて小さく,秘とく化の目的に適っていることをシミュレーションにより示す.