双方向ピギーバックに基づいた動的負荷分散方式

渡辺 尚  太田 剛  水野 忠則  中西 暉  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J78-D1   No.3   pp.302-312
発行日: 1995/03/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: 計算機システム
キーワード: 
負荷分散,  動的制御,  待ち行列網,  ネットワーク,  

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あらまし: 
計算機ネットワークは実験段階から実用化の時代となっている.特にダウンサイジング化,オープン化が進む中,従来のデータ処理に加えて音声・画像等のマルチメディア処理を異機種計算機を接続したネットワークシステムによって行う要求が高まっている.しかしながら,現在のネットワークシステムではリソースの情報をユーザが判断して投入しなければならず,この負担はますます大きくなるものと予想される.本研究では,分散型ディスパッチャを用いて,ネットワーク遅延やジョブ性質を解析してジョブの分散を図る枠組みを提案し,その基礎的検討として,双方向ピギーバック情報を用いた動的負荷分散方式を考察する.まず,ジョブ結果に付加したリモートサーバ情報とジョブ要求に付加したローカルサーバ情報を利用する双方向ピギーバックを提案し,これを用いる負荷分散方式を定義する.次に,ネットワーク遅延が存在する均質網および不均質網において,他のジョブ配送法と比較する.そして,ピギーバック情報の信頼性をローカルジョブ到着率,リモートジョブ到着率,ネットワーク遅延などの観点から考察し,双方向ピギーバックに基づく方式の有効性を論じる.