マルチメディア環境におけるFEC方式を用いた高速データ転送の性能評価

村田 正幸  菊地 泰敏  宮原 秀夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J78-B1   No.8   pp.325-334
発行日: 1995/08/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信網,通信サービス
キーワード: 
ATM網,  誤り訂正符号,  セル棄却優先権制御,  コンピュータ間データ通信,  近似解析,  

本文: PDF(649.4KB)>>
論文を購入




あらまし: 
ATM方式では,音声,画像,データ等すべてのマルチメディア情報を53バイトの固定長のセルと呼ばれるパケットに分割し,転送する.従来,このようなマルチメディア情報を網内交換機において多重化したときの性能に関する研究がさかんに行われてきた.しかしながら,ATM網内ではセル棄却に対してその補償を行わないため,信頼性の高いコンピュータ間データ転送を行うためには,エンドユーザが誤り回復を行う必要があり,その一つとして誤り訂正符号(FEC)方式が注目されている.本論文では,FEC方式を用いたデータ転送の性能を解析的に評価する.FEC方式を用いた場合,その冗長セルがオーバヘッドとなって,網に対する負荷が高い場合には輻輳(ふくそう)を招きやすくなり,それが性能劣化の要因となる.そこで本論文では,網輻輳時には冗長セルを積極的に棄却するような優先権制御による効果を明らかにする.また,画像/データトラヒック混在下におけるデータ転送の性能を調べ,その場合には特に優先権制御の制御パラメータが重要になることを示す.