重み付き最小2乗法を用いた全域通過回路の群遅延特性近似

奥田 正浩  松山 浩二郎  池原 雅章  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J78-A   No.9   pp.1103-1110
発行日: 1995/09/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
群遅延特性,  全域通過回路,  重み付き最小2乗法,  等リプル近似,  

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あらまし: 
指定された群遅延特性をもつ全域通過回路は,群遅延特性の補償問題等に用いられる.一般に群遅延特性近似は非線形問題として定式化される.そのため群遅延直接近似は困難な問題となり,従来の非線形最適化を用いる方法は初期値問題,計算量の増大等の問題点を包含している.群遅延特性近似を振幅近似等に帰着させる従来の方法は設計法を簡略化させる反面,間接的手法故に近似誤差が増大するという問題が残る.今回提案する方法は,群遅延特性を線形関数に近似し,その線形方程式を繰り返し解くことにより最小2乗の意味での最適解を得るものである.この方法は群遅延特性の誤差を直接評価していることが大きな特徴であり,そのためLawsonのアルゴリズムを用いることで等リプル解を得ることも可能となり,誤差の最大値が低減される.