遺伝的アルゴリズムを用いたフィルタ係数の量子化法

明田 吉浩  長谷山 美紀  北島 秀夫  永井 信夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J78-A   No.12   pp.1542-1549
発行日: 1995/12/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
遺伝的アルゴリズム,  ラティスフィルタ,  量子化,  

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あらまし: 
本論文では周波数特性の劣化を抑えたフィルタ係数の量子化手法を提案する.ディジタルフィルタを実際に実現する場合,演算回路やレジスタの語長が有限なため,量子化誤差は避けることができない.従来,各係数は切捨てや丸めなどの一様な手法で量子化されている.提案手法は,量子化後表現可能な値を範囲として探索を行い,周波数特性の劣化を抑えた有限語長のフィルタを得る.探索アルゴリズムとして,広域探索に有効とされる遺伝的アルゴリズムを用いている.なぜならば,本手法では遺伝的アルゴリズムが評価関数の値以外に,評価関数の微分のような派生的な情報を必要としない性質をもつためである.更に,評価関数に周波数重みを考慮し周波数特性の劣化を抑えたい領域を指定することを可能とした.最後に提案手法を用いてARMA4線ラティスフィルタおよび直接形ARMAフィルタを量子化し,その有効性を確認する.