ウェーブレット変換を用いたレーダ信号の検出

江原 直樹  笹瀬 巌  森 真作  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J77-B2   No.5   pp.259-267
発行日: 1994/05/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 電子・電波応用
キーワード: 
レーダ,  ウェーブレット変換,  信号検出,  信号対雑音比,  

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あらまし: 
レーダにおいて微弱な信号の検出は,探知性能の向上につながり基礎的かつ重要な課題である.レーダの探知距離はレーダ方程式により,受信機出力の信号対雑音比の関数として与えられる.従来,パルス積分が信号対雑音比を向上させる目的で使用されている.ここでは,受信機出力の信号対雑音比を向上させる手法として,近年,主として画像処理の分野で使われているウェーブレット変換を用いることを提案する.ウェーブレット変換は,実・フーリエ両空間において局在化したウェーブレットを用いて行う信号処理であるため,従来の実空間におけるパルス積分よりも良好な結果が期待される.受信機で発生する内部雑音を白色ガウス雑音と仮定した数値シミュレーションにより,1パルスで信号対雑音比が8dB以上改善される良好な結果が得られ,この手法を用いた高性能レーダが実現可能であることを示した.この手法はほかにデジタル通信の信号検出等にも応用可能である.