抑圧パイロットチャネルを用いたDS/CDMA同期検波方式

安部田 貞行  三瓶 政一  森永 規彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J77-B2   No.11   pp.641-648
発行日: 1994/11/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 特集論文 (スペクトル拡散無線通信技術特集)
専門分野: 
キーワード: 
同期検波,  DS/CDMA,  チップ同期,  パイロットチャネル,  RAKEダイバーシチ,  

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あらまし: 
CDMA方式の上り回線では非同期通信のため,下り回線のように共通のパイロットチャネルを用いることができないので,DPSK(Differential Phase Shift Keying)を用いたPDI(Post Detection Integrator)やM-ary方式が用いられており,その結果としてシステム容量は上り回線によって制限されてしまうという問題がある.また,コンピュータデータ等の非音声信号を効率的に取り扱うためには,バーストモード伝送における高速のチップ同期も必要である.本論文では,これらの二つの問題を同時に解決するため,トラヒックチャネルと直交し,かつその電力がトラヒックチャネルより十分小さいパイロットチャネルを挿入する,抑圧パイロットチャネル方式について解析・検討している.本方式では,抑圧されたパイロットチャネルを用いて複素遅延プロファイルを測定し,コヒーレントなパスダイバーシチ合成を実現すると共に,得られた遅延プロファイルを用いて最ゆう推定法(ML法)によりチップタイミング再生をも行う.計算機シミュレーションによりその伝送特性を評価した結果,本方式はDPSK/PDIと比べて誤り率(Bit Error Rate: BER)特性が優れており,コヒーレントRAKEダイバーシチの理論値にほぼ等しいBER特性が得られることが判明した.