バランス型受信機を用いるコヒーレンス多重化光通信方式の提案と空間伝送系への適用

武田 鎮一  本 勝俊  森永 規彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J77-B1   No.3   pp.158-171
発行日: 1994/03/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 光通信方式
キーワード: 
コヒーレンス多重化光通信,  バランス型受信機,  光増幅器,  偏光多重,  

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あらまし: 
半導体レーザ光の時間インコヒーレンス性を利用して信号光の多重化を行うコヒーレンス多重化方式について,さまざまな構成の理論検討や実験が行われている.本論文ではコヒーレンス多重化通信において,バランスドミクサ型光検波器を適用したバランス型受信機を提案し,その受信信号電力対雑音電力比(SNR)とビット誤り率を理論的に導出している.また空間伝送系にコヒーレンス多重化方式を適用することも考え,参照光と信号光を偏光多重して伝送するシステムと,その場合に問題となる送受信機間の偏光軸不整合の影響を回避できる偏光ダイバーシチバランス型受信機を提案している.両提案方式は単一の光検波器を用いる従来型のシングル型受信機で問題となる信号光間ビート雑音が除去されるので,大幅にSNRを改善できることが明らかとなった.また光増幅器を用いた場合についても理論的検討を加え,その場合は受信SNRを最大にする最適スペクトル線幅が存在することを示した.