再帰形直交ウェーブレット関数

安岡 寛道  池原 雅章  磯部 広幸  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J77-A   No.9   pp.1231-1240
発行日: 1994/09/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
ウェーブレット,  IIRディジタルフィルタ,  全域フィルタ,  直交条件,  レギュラリティ条件,  

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あらまし: 
本論文では,1次元および2次元ウェーブレット関数をAPF(全域通過フィルタ)と遅延器の並列接続によるIIR(再帰形)ディジタルフィルタから構成する方法を示す.Mallatによってウェーブレット変換とフィルタバンクが密接な関係にあることが示され,完全再構成フィルタバンクからウェーブレット関数を導出するさまざまな方法が示された.しかし,これらの方法のほとんどはFIR(非再帰形)ディジタルフィルタに基づくものであり,IIRディジタルフィルタによる方法はほとんど示されていない.IIRフィルタを用いる利点は,FIR形に比べ低次数で実現できる点にある.また直交ウェーブレット関数を導くための直交条件を容易に満たすことができる.そこでウェーブレット関数に要求されるレギュラリティ(Regularity)条件を満たすために,最大平たん性(Maximally flat)を付加することにより,新しい1次元および2次元再帰形ウェーブレット関数の導出法を示す.