3層ニューラルネットによるCIE Lab→CMY変換法

荒井 佳文  中野 仁貴  伊賀 哲雄  臼井 支朗  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J76-D2   No.5   pp.967-975
発行日: 1993/05/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
キーワード: 
ニューラルネットワーク,  色再現,  色補正,  デバイスインディペンデントカラー,  

本文: PDF(607KB)>>
論文を購入




あらまし: 
近年のマルチメディアの普及に伴い,あらゆるビジュアル機器の急速なカラー化が進められ,色情報の重要性が認識されつつある.なかでも,グラフィックアーツの分野では,色の数値的表現として従来の色再現理論に基づくCMY網点面積率など,出力装置の特性に依存する表現法を用いており,そのため,再現色が装置ごとに異なるという問題が生じている.本論文では,こうした問題を解決するために,3層ニューラルネットの非線形写像能力を用い,デバイスインディペンデントな色表現である均等知覚色空間のCIE Lab値からCMY網点面積率への変換法を提案する.まず,変換精度に対する学習データ数の影響を調べるために,8,27,125個の3種類のデータセットを用いてニューラルネットの学習を行い,実際に印刷した色票との色差を測定した.その結果,学習データとして125個のデータを用いた場合,平均色差は2.91となり,JIS標準色票の許容色差内に入る,実用的にも十分な精度が得られることがわかった.更に,未学習データに対する出力誤差より汎化能力を評価し,中間層ユニット数の検討を行った結果,9個が最適であることがわかった.