エッジブロックのDCTにAR推定を適用した静止画符号化法

福田 光一  水口 寛彦  川中 彰  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J76-D2   No.4   pp.827-834
発行日: 1993/04/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
キーワード: 
画像符号化,  DCT,  ARモデル,  エッジブロック,  

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あらまし: 
通信回線の大容量化や記録技術の進歩に伴い,種々の目的に沿った画像符号化法の開発が進められている.静止画の符号化においては標準手法としDCT(離散コサイン変換)とVLC(可変長符号)を用いたものが注目されている.この方式は汎用的には非常に優れたものでぁるが,文字なども含む画像においては,符号化レートが十分高くないと,エッジ部分に劣化を生じ画像の晶質が損なわれることが指摘されている.本論文では,鋭いエッジなどを含む画像ブロック(エッジブロックと呼ぶ)のDCT係数にAR(自己回帰)モデルを適用し,低い周波数成分とAR係数から高周波成分を推定する方法を提案している.この方法では,エッジブロックごとにAR係数が求められ,再生用データとして,AR係数,DCT係数の低周波数成分,およびその高周波成分の推定誤差が保存される.新たに導入されたAR係数は一様量子化された後,標準手法のAC成分の先頭に付加される・推定誤差はその高周波成分の代わりにデータとして加えられる.この方法をサンプル画像に適用した結果,文字など鋭いエッジを含む画像に対して本方式が有効であることが確認されたので報告する.