分散型ハイパメディアシステムHarmonyにおける情報間同期機構の実現

藤川 和利  下條 真司  松浦 敏雄  西尾 章治郎  宮原 秀夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J76-D1   No.9   pp.473-483
発行日: 1993/09/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: 計算機システム
キーワード: 
分散型システム,  マルチメディア情報,  実時間性,  同期,  

本文: PDF(820.1KB)>>
論文を購入




あらまし: 
本論文では,複数のUNIXプロセスが相互に通信する分散型アプリケーションであるハイパメディアシステム"Harmony"でのマルチメディア情報の表示における同期として,実時間同期,適応型連続同期,開始点同期の三つを実現する方法を示している.開始点同期は,マルチメディア情報が時間どおりに表示されるように,あらかじめシナリオを解析し,情報の表示開始・終了時刻を決定して,対応するプロセスにそれらの時刻を知らせることで実現する.実時間同期は,これらのプロセスに定期的に表示の進み具合を監視する機能を組み込み,表示が遅れていれば,その時刻に表示されるべき部分までとばすことで実現する.適応型連続同期では,計算機の負荷増大などによる表示の遅れを検出し,プロセス間でメッセージをやりとりすることで全体のペースを遅らせ異なるメディア間の意味的な同期を保つ.更に,この機能を利用者からの対話的操作によるプレゼンテーション進行の変化にも対応するよう拡張している.これらの機構をHarmonyの拡張として実装することにより,アプリケーションプログラムレベルでの同期機構でも,プレゼンテーションシステムの場合には十分な効果を上げることができることを示す.