M変換を併用した適応DCT画像符号化方式の通信路符号化特性

山根 延元  森川 良孝  浜田 博  福田 秀樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J76-B1   No.9   pp.680-688
発行日: 1993/09/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信方式,通信伝送機器
キーワード: 
画像符号化,  情報源符号化,  通信路符号化,  離散コサイン変換,  M変換,  

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あらまし: 
従来の固定長符号を用いる適応離散コサイン変換(ADCT)符号化法は,M変換(MT)の併用により(以下,この併用法をADCT-MT法と呼ぶ),情報源符号化特性が大幅に改善されることが知られている.本論文は,通信路符号誤りに対するこのMT併用の効果を評価したものである.従来のADCT法および可変長符号を用いるScene Adaptive Coding(SAC)法では,符号誤りに伴う再生画像の損傷が,局所的なブロック状のひずみとして現れ,目につきやすいのに対し,ADCT-MT法では,逆MTにより多くのブロックにわたって拡散・均質化され,目につきにくくなる.2元対称通信路を仮定した主観評価実験(5段階妨害尺度法)を行い,付加情報とDCT直流成分の符号化データに簡単な誤り訂正符号化を行った場合,ビット誤り率が10-3で,平均評点がADCT法で約3.5,SAC法で約1.2であるのに対し,ADCT-MT法では4.5以上と,損傷がほとんど認められないという結果を得た.