階層化モデルによるセル優先伝達処理を考慮したATM網の多重化効果

馬場 健一  齋藤 敏彦  村田 正幸  宮原 秀夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J76-B1   No.3   pp.219-230
発行日: 1993/03/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信網,通信サービス
キーワード: 
ATM網,  バースト性,  呼損率,  優先権制御,  階層化モデル,  

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あらまし: 
ATM網においてはバースト性をもつトラヒックを多重化することによってチャネルの有効利用が図られるが,そのためには,呼設定時にそれぞれの呼が要求するセル棄却率などの通信品質を満たすように帯域を割り当てなければならない.しかしながら,要求する通信品質はトラヒックによって大幅に異なっている.そのため,各トラヒッククラスに優先権を与え,優先権制御を行うことにより多重化効果の向上が期待できる.本論文では,各トラヒックソースをセルレベル,バーストレベル,コールレベルに分けた階層モデルを構築し,それぞれのレベルでの解析を行い,トラヒックの優先権制御を考慮した多重化効果を最終的に呼損率という観点も含めて明らかにする.セルレベルでは離散時間系待ち行列モデルを用い,優先権制御方式を考慮した解析を行う.更に,バーストレベルでは,流体近似手法を用いることにより,バースト性を有するさまざまなトラヒックの多重化効果を明らかにする.最後に,コールレベルでは呼損率を求めることによって,優先権制御方式や画像に階層符号化方式を用いた場合の評価を行い,その効果を明らかにする.