呼レベルで非閉そくとなるATMスイッチ回路網の構成法

瀬崎 薫  安田 靖彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J76-B1   No.1   pp.32-39
発行日: 1993/01/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 交換,通信処理
キーワード: 
ATMスイッチ,  非閉そく,  大規模化,  呼単位経路設定,  

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あらまし: 
ATMスイッチ回路網の大規模化の手法として,スイッチ回路網をバッファ付き単位スイッチのみによって構成し,呼単位に単一の経路を設定する方法が広く行われている.この方式を用いた場合,「呼レベルで非閉そく」すなわち十分な空き容量をもった内部リンクのみからなる経路が常に存在することが望ましい.本論文は,呼レベルで非閉そくとなるスイッチ回路網を効率的に構成する方法を扱ったものである.本論文では,まず提案するスイッチ回路網を最も一般的な形で述べると共に,その非閉そく条件を導出する.次に,実用に供される単位スイッチのサイズが小数種類に限定されることを考慮した2種類の構成法を一般的構成から導くと共に,両者の比較を行い,複数のべネス(Benes)網を並置した形のべネス網並列形構成が最適であることを明らかにする.この構成は,(1)1種類の正方格子から構成できる,(2)呼レベルで非閉そくであるほかに,セルレベルのトラヒック特性も良好であることが期待できる,(3)障害に対する耐性に優れている,等の特長をもつ.また,単位スイッチの高速化がハード量・内部リンク数の削減に効果があることを併せて示す.