自己相似形結合網を有するマルチプロセッサシステムFIN-1の耐故障性を考慮したウェーハスケール埋込み

菅谷 光啓  前場 隆史  辰巳 昭治  阿部 健一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J75-D1   No.8   pp.788-799
発行日: 1992/08/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 特集論文 (並列/分散処理論文特集)
専門分野: フォールトトレランス
キーワード: 
マルチプロセッサシステム,  耐故障性,  自己相似形結合網,  WSI,  

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あらまし: 
大規模な計算機システムをウェーハスケールで集積化する場合,製造時の表面欠陥や使用時の機能ユニットの故障を回避する技術が重要となる.筆者らは,VLSI向きのアーキテクチャとして,自己相似結合網を有するマルチプロセッサシステムFIN-1を提案している.自己相似形の結合網とは,全体の形を相似縮小したいくつかの結合網を部分結合網としてもつものであり,2進木やスノーフレーク構造などが代表的な例である.FIN-1は3-クリークを基本図形にしており,既にいくつかの基本的な並列アルゴリズムを設計し,その有効性を確認している.本論文ではFIN-1をウェーハスケールで埋め込むことを目標とし,冗長構成を付加して耐故障能力(処理ユニットの故障に対する結合網再構成)を有するレイアウトを実現するため,再帰的構成法,メッシュ上への写像による構成法,およびそれらを組み合わせた手法を提案し議論する.また提案レイアウト手法を耐故障能力とウェーハの占有面積のトレードオフの観点から比較検討し,処理ユニットの故障確率と最適なレイアウトの関係について議論する.