無線パケット通信方式に関するスループット解析

原 晋介  森永 規彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J75-B2   No.7   pp.424-432
発行日: 1992/07/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信
キーワード: 
無線パケット通信方式,  アロハ方式,  フェージング,  捕そく効果,  スループット,  

本文: PDF(524.1KB)>>
論文を購入




あらまし: 
コンテンション型のランダムアクセス方式ではパケット相互の衝突は避けられない問題である.ところが,無線系ではフェージング,シャドウイングや遠近問題といった通信路の伝搬特性によって衝突パケット間に電力差が生じるため,捕そく効果によって有線系よりもシステムのスループットが改善される.本論文では,このような無線通信路の伝搬特性と変復調方式を考慮に入れた捕そく効果の解析を行っている.まず,周波数非選択性スローレイリーフェージング下におけるアロハ方式のパケット受信成功確率を表す理論式を導出し,計算機シミュレーションによってその式の有効性を検証している.そして,その理論式を利用してスロット付きアロハ方式と純アロハ方式のスループット特性の解析を行っている.更に,移動局数が非常に多く,かつパケットの平均電力対雑音電力比が十分高い場合,捕そく効果によってアロハ方式の通信路容量が2倍に改善されることを理論的に証明している.