方向線素特徴量を用いた高精度文字認識

孫 寧  田原 透  阿曽 弘具  木村 正行  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J74-D2   No.3   pp.330-339
発行日: 1991/03/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
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あらまし: 
ワープロ用のプリンタによる印刷文字は,よく見ると込み入った漢字はつぶれていることが少なくない.また,イメージスキャナでコンピュータなどに入力する際にも濃さのレベルや字種によってはつぶれが生じる.そのようなつぶれ文字に対しても精度良く認識するための基礎技術を開発することは,実用に耐える文字認識を実現する上で不可欠である.本論文では,最初に,文字画像の特徴量として方向線素特徴量を提案し,それにより高精度な認識が可能となることを示す.この特徴量は,細線化によって幅1ドットの心線に変換された文字画像を対象とし,その構成要素となる方向をもつ線素の分布をごく自然な形で反映したもので,文字画像の部分ごとの構造情報を活用することが容易であるという特色がある.この特色を利用した認識方法(細分類法)を提案する.その方法により,つぶれのない印刷漢字に対して99.9%台の認識率を確保することが可能であることを示す.次いで,つぶれを考慮した方向線素特徴量を提案する.その特徴量を用いた認識方法により,つぶれがある場合にも99.5%以上の認識率が期待できることを示す.