海底光ファイバケーブル多心化技術の検討-48心ケーブルの設計と特性-

吉澤 信幸  多田 秀信  堀口 常雄  倉嶋 利雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J74-B1   No.6   pp.495-503
発行日: 1991/06/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信線路,ケーブル
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あらまし: 
陸上光ケーブルと心数の整合を図るために,新たに海底光ケーブルおよび接続函の多心化技術を開発し,48心ケーブルを実現した.海底光ケーブルには,数10kmにもわたる長尺性や高水圧に耐える強固な構造強度,ケーブル内走水の防止機能など海底特有の高度な特性が要求されるが,光ファイバ心数の多心化はこれらの特性の劣化要因となる.ケーブルの基本特性を損なうことなく多心化するため,以下の技術を新たに開発した.ケーブル技術では,多数の光ファイバの収納を可能にするため内層耐圧殻を不要とした新耐圧殻構造,そして12心ユニットを4本集合した48心走水防止型ユニット構造を開発し,従来の12心ケーブルと同等の外径で48心化を達成し,布設による損失増加2mdB/km,ケーブル単長30kmを実現した.接続函技術については単心線の4心一括融着接続技術を開発してDSFファイバの平均融着接続損0.13dBを達成し,小型で短時間での船上修理接続が可能な接続函を実現した.これらの新技術を用いることによって世界に先駆けて48心海底光ケーブルを実現した.また,海洋実験でのブリルアンOTDAによるひずみ分布測定の結果,新ケーブルの製造工程および布設,引揚げによって光ファイバに残留する伸びひずみは0.1%以下であることを明らかにした.