パケット交換網におけるパケット分割を考慮したメッセージ転送遅延の性能解析

稲井 寛  村田 正幸  宮原 秀夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J74-B1   No.12   pp.987-996
発行日: 1991/12/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信網,通信サービス
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あらまし: 
パケット交換網において,ファイルなどの大きなメッセージを転送する場合,送信ノードはメッセージを複数のパケットに分割して網に送出する.これらのパケットはいくつかの中継ノードを経由して受信ノードに転送された後,再びメッセージに組み立てられる.本論文では,パケット交換網をタンデム型の待ち行列網でモデル化し,そのモデルを解析することによって,パケット交換網におけるメッセージ転送の性能評価を行っている.解析においては,離散時間系を考え,メッセージを構成するすべてのパケットが送信ノードから受信ノードに転送されるのに要する時間(メッセージ転送遅延)の分布を厳密に求めるためのアルゴリズムを示している.数値例では,各ノードにおけるサービス時間がパケット処理時間とパケット送出時間より構成されるとし,パケットサイズがメッセージ転送遅延の平均および分散に及ぼす影響を明らかにしている.また,メッセージサイズ,中継ノード数が増加した場合についても検討を加えている.