細め処理によるファクシミリ信号の情報量削減と画質評価

水野 昇治  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J73-D2   No.9   pp.1538-1544
発行日: 1990/09/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
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あらまし: 
ファクシミリ信号の符号化において,送信側では原画像を細めて線幅がほとんど1画素である細め画像に変換し,細め画像に適合した符号化を行い,受信側では送信側とは逆に線幅を太めて原画像に近い再生画像を得るようにすれば,再生画像に多少の画質劣化は生じるものの,大幅に情報量を削減できる可能性がある.そこで,細め画像では情報量の削減が画質劣化に見合う以上であるか,細め画像に適合した符号化方式があるかなどを調べた.まず,原画像より低い解像度の画像と太め再生画像との画質比較を行い,同程度の画質の解像度を見つけ,その解像度の画像を作成するのに用いた縮小画像と比較したところ,マルコフエントロピーは,細め画像の方が小さく,そのエントロピー削減率は,手書き和欧文書,英文タイプ文書では19~24%程度,和文活字文書では5%程度であった.次に,細め画像に対する符号化方式として,予測MH符号化方式を適用し,太め再生画像に相当する解像度の画像を作成するのに用いた縮小画像をMR符号化したところ,細め画像の符号量の方が小さく,符号量削減率は,手書き和欧文書,英文タイプ文書では22~29%程度,和文活字文書では4%程度であった.