曲線分近似による弛緩整合法を用いた手書き漢字・平仮名認識

寅市 和男  石打 智美  堀内 隆彦  山本 和彦  山田 博三  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J73-D2   No.9   pp.1448-1457
発行日: 1990/09/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
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あらまし: 
日本語の手書き文字認識システム実現のためには,漢字と平仮名双方を認識できる手法が必要である.本論文は,手書き漢字に対して有効である多角形近似を用いた手法の認識率で,手書き漢字・平仮名双方を認識することを目標としている.文字の輪郭を直線と曲線で表現することによって,漢字・平仮名双方の文字構造を的確に観測する手法を開発し,それに基づいた文字認識を行っている.本観測手法は,直線と曲線を一元的に表すことのできるスプライン関数を用いた近似に基づく.文字の認識は,観測された文字から文字の特徴パラメータを抽出し,弛緩整合法を用いて線分を対応づけることによって行われる.教育漢字881字種,平仮名75字種を対象として,共通データベースETL-8の最初の約1万1千字を用いて認識実験を行った.文字構造の観測を多角形近似からスプライン近似にしたことにより,教育漢字に対しては98.84%から99.20%,平仮名に対しては63.00%から98.78%へ認識性能が改善された.本手法によって手書き漢字,平仮名双方に対し高率で認識することができる.本手法は,手書き漢字・平仮名交り文の認識という実際問題に対する一つの方法を見つけている.