実音声の音素片ラベリングに基づいた音響音声的変動パターンの類型化と自動認識への応用

田中 和世  速水 悟  太田 耕三  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J73-D2   No.10   pp.1619-1629
発行日: 1990/10/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 音声処理
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あらまし: 
音声認識システムの高性能化にとって重要な役割を担うと考えられる音素系列の音響音声的変動の表現法と,その変動パターンの獲得・整理法について述べる.変動はこれまで提案してきた音素片ネットワーク表現の枠組の中で,CVC型の部分ネットを基本単位としてモデル化される.変動パターンの獲得は,音素片にラベル付けされた音声データベースから部分ネットのアークの重みを評価する方法で行われる.ここでは,1,542語よりなる音韻バランス単語セットを話者10人が発声した音声,約15,400サンプルのラベリング結果をデータベースとして使用している.まず,規則により生成された全CVC型について,ネットパターンテーブルが作成され,上記の重みのパターンが初期値として書き込まれる.次に,このテーブルの更新という形で変動の整理・類型化,および変動の規則化が実行される.最後に,自動ラベリングのアルゴリズムに基づいた単語認識システムを用いて,ネットワークによる精確な変動表現がラベリングの適正化を促進し,認識率の改善に有効であることを検証する.