OSI抽象構文記法支援ソフトウェアAPRICOTの開発と評価

中川路 哲男  宮内 直人  勝山 光太郎  水野 忠則  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J73-D1   No.2   pp.225-234
発行日: 1990/02/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: ネットワーク
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あらまし: 
OSIに基づく通信ソフトウェアの開発機会が増大している.特に高位層(応用層,プレゼンテーション層)では,通信サービスの多様化に伴って,今後多種のプロトコルの規格化が予定されており,それらを実装するソフトウェアの開発環境を整備することが重要である.本論文では,OSIのプレゼンテーション層に位置する規格である,抽象構文記法ASN.1を支援するAPRICOTの開発と評価について報告する.APRICOTは,OSI高位層ソフトウェア開発支援のためのソフトウェアであり,プリコンパイラapc,ライブラリacodec,デバッガadb,試験データ生成ツールampgenの四つのツールから構成される.設計にあたっては,ソフトウェア開発のすべての段階の支援,小型機への可搬性,使いやすさと高性能などの実用性を目的として実現した.主記憶の大きさに制限のある小型機への可搬性を向上させるために,メモリの節約に関する工夫を行った.使いやすさを向上させるために,複雑なデータ構造を視覚化し,UNIX風ユーザインタフェースを提供するようにした.高性能に関しては,プログラムの量を節約したり,符号化方式における無駄を省く方式を考案した.更に,性能面での評価を行って,有効性を実証すると共に,実際のOSIプロトコルのソフトウェア開発に適用して,その実用性を確認した.