空間ダイバーシチを用いた移動体衛星通信におけるトレリス符号化変調法

梅田 正敏  村田 正  森永 規彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J73-B2   No.4   pp.173-181
発行日: 1990/04/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 衛星通信
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あらまし: 
フェージング通信路でのトレリス符号化変調(TCM)信号の復号特性に対する研究の多くは,インタリーブ/デ・インタリーブを用いた時間ダイバーシチ法によるものであった.このような時間ダイバーシチ法は,フェージングのフェード区間に依存するインタリーブ/デ・インタリーブによる復号遅延が大きいという問題点がある.本論文では,送受信機で複雑な処理を省略でき,復号遅延が大幅に改善できる空間ダイバーシチを用いたTCM信号のライスフェージング通信路における復号特性について解析を行っている.また,トレリス符号のユークリッド距離(ED)構造とハミング距離(HD)構造の平均ビット誤り率(BER)特性への影響についても解析を行い,フェージングが厳しい通信路ではこれら二つの距離構造を考慮した符号設計が必要であることを示す.最後に,ここでは本方式の主たる適用を移動体衛星通信におけるディジタル音声伝送を考えていることから,トレリス符号化8-PSK信号の2次の空間ダイバーシチ復号特性のシミュレーションを行うことにより,BER=10-4程度における送信機での最適なトレリス符号化法を考察する.