最大ゆう度法に基づく相関音源の方位推定における非線形最大化回避の一手法

渡辺 秀行  鈴木 正清  永井 信夫  三木 信弘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J73-A   No.4   pp.895-901
発行日: 1990/04/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 測定,計測
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あらまし: 
パッシブセンサアレーを用いる複数音源方位推定のための高分解能手法として提案されているものに,最大ゆう度推定法がよく知られている.センサ素子数が入射信号数より1個だけ多い場合での,非線形最大化を要しない最ゆう推定アルゴリズムが既に提案されているが,音源が互いにコヒーレント(完全相関)である入射信号に対し,この制限のもとでは特殊な場合を除き方位推定が困難である.本論文で提案する手法では,入射信号数より1個だけ多いセンサを有する複数のサブアレーを用いることにより,使用するセンサ素子数の増加を計っており,コヒーレント信号の音源方位の推定が可能になっている.また本手法は,実対称マトリクスの固有ベクトルを求める問題および多項式の零点を求める問題に帰着するため,従来のアルゴリズムに比べ計算量が少ない.実験では,入射信号が互いにコヒーレントである場合において,提案する手法とMUSIC(空間スムーズィング法を適用)との推定精度の比較および処理時間の比較を行い,本手法の有効性を示す.