色符号化スリット光を用いた人間の顔の3次元形状計測

阿部 亨  木村 正行  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J72-D2   No.12   pp.2061-2069
発行日: 1989/12/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
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あらまし: 
近年,人間の顔の3次元形状を対象とした研究が盛んに行われており,それに伴い,顔の3次元形状を計測する必要性が高まってきている.本論文では,色で符号化したスリット光を投影し,人間の顔の3次元形状を計測するための新しい手法について述べる.本手法は,被験者に特殊な状況を強いることが少ない.また,単純な装置で計測することができ,被験者をITVカメラで撮影する以外の処理に人間が介入する必要がない.このため,従来の手法に比べ簡単に顔の3次元形状を計測することが可能である.色符号化スリット光を用いる手法の計測精度は,撮影されたスリット像をいかに正確に復号するかに大きく左右される.顔のように,表面の色が一様でなく,複雑な形状をした物体を対象とすると,スリット像を抽出する際に途切れ・欠落が生じ,正しい復号が困難となる.そこで本論文では,スリット像の途切れ・欠落に強い復号方法を提案し,対象の形状を正確に計測できるようにしている.この手法では,復号処理を複数の段階に分け,確実なものから徐々に復号し,不確かなものに対しては,既に復号されているスリット像の結果を参照し復号を行っている.