知的誤り検出に基づくディジタル制御システムの安全性評価

 立  亀山 充隆  樋口 龍雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J72-D1   No.6   pp.498-506
発行日: 1989/06/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: フォールトトレラント
キーワード: 


本文: PDF(552.9KB)>>
論文を購入




あらまし: 
過酷な環境において使用されるディジタル制御用マイクロコンピュータシステムの安全性・高信頼性を達成する一手法として多重化システムの有効性が知られている.多重化冗長システムにとって重要な点は入力信号も含めた複数個のモジュール間の処理の独立性である.このため,知識工学的手法を用いた知的誤り検出法に基づくフォールトトレラントディジタル制御システム構成法の概念が示されている.この知的誤り検出においては,ルール数が少ないと網羅される誤り検出の範囲が小さくなる.一方,ルール数が増大し過ぎると,誤り検出時間が長くなり,誤り検出自体の誤りによりかえってシステムの信頼性・安全性が低下する.従って,ルール群の選択にはトレードオフの関係が存在することになる.本論文では,以上のような観点から特にシステムの安全性に着目した最適ルール群の選択指針と安全性の定量的評価を明確に与えることを目的としている.このため,まず,信頼性と安全性の因果関係が明確となるような信頼性評価モデルを提示する.これに基づいて,安全工学におけるリスクアナリシスの方法で,本システムの理論的な安全評価について検討する.また,実験により理論的評価の妥当性を確認している.