ビット誤り率の改善を図ったトレリス符号化法

梅田 正敏  村田 正  森永 規彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J72-B1   No.8   pp.642-648
発行日: 1989/08/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信理論,信号理論
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あらまし: 
トレリス符号化変調(TCM)における研究は,トレリスの自由ユークリッド距離(自由ED)が最大となるような符号化を行うことによって,その誤り事象確率を最小にするものであった.本論文では,TCMの復号後のビット誤り率(BER)が良好となる符号化法を提案する.本符号化法は,従来のTCMと同じED構造を有するトレリスに対する符号マッピングを考慮することによって,復号後のBER特性を改善する方式である.本符号化は,その大部分が自由EDで生じる誤り事象に対して,符号の情報記号部に関するハミング距離が最小となるように符号マッピングを行うものである.このマッピング法は,当初,すべての符号マッピングに対する自由EDで生じる誤り事象における情報記号部のハミング距離をコンピュータを用いて計算することによって求めた.しかしながら,多値位相変調に対しては,このような厖大な計算を実行することなしに,簡単な符号化によってこのマッピングが得られることを示す.更に,提案した符号化の有効性をシミュレーションによって確認している.