直交残留側帯波データ伝送の最ゆう復号特性

梅田 正敏  村田 正  森永 規彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J72-B1   No.1   pp.43-50
発行日: 1989/01/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信理論,信号理論
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あらまし: 
この論文では,スペクトル効率が良好な直交振幅変調(QAM)と残留側帯波(VSB)フィルタリングの結合使用を行う直交残留側帯波(QVSB)データ伝送システムの最ゆう系列判定(MLSE)を考えている.QVSBデータ伝送システムでは,帯域制御による符号間干渉に加え,受信信号が二つのVSB信号からなることから直交通信路の結合による符号間干渉が存在する.これらの二つの符号間干渉は,VSBフィルタの振幅特性とその中心周波数の搬送波周波数からのオフセット量によって制御することができる.本研究では,その振幅特性が2乗余弦となるQVSB(RCQVSB)と余弦となるQVSB(CQVSB)について,そのビタビ復号特性と搬送波周波数からの周波数オフセット量の関係を定量的な解析とシミュレーションを用いることによって調べ,その最適周波数オフセット量を求めている.その結果,RCQVSBでは最適周波数オフセットによる復号誤りの改善が大きく,最適オフセット時のCQVSBは,零交差帯域幅でのスペクトル効率と等価な理想4値QAM方式と比較しても復号誤り特性に対するSN比の劣化はわずか0.5dB以下であることを示す.