最大ゆう度音源方位推定における非線形最大化の一回避手法

渡辺 秀行  鈴木 正清  永井 信夫  三木 信弘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J72-A   No.8   pp.1303-1308
発行日: 1989/08/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: アルゴリズムとデータ構造,計算複雑度
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あらまし: 
パッシブセンサアレーを用いる複数音源方位推定のための高分解能手法として提案されているものに,最大ゆう度推定法およびMUSICアルゴリズムがよく知られている.これらの手法は,一般的手法であるビームフォーミング法に比べ卓越した高分解能を与えるが,固有の評価関数の最大値を与える方位を非線形計算で求める問題に帰着するため,多大な計算量を必要とする.本論文では,センサが等間隔に直線上に並べられたアレーを用いて,複数の音源方位を最大ゆう度法に基づいて推定する場合において,このような多量の非線形計算を回避できる手法を提案する.本手法は,センサ素子の出力信号をもとに作られる実対称マトリクスの固有ベクトルを求める問題および多項式の零点を求める問題に帰着するため,従来の手法に比べ計算量が少なく,かつ分解能が高い点に優れた特徴をもつ.実験では,提案する手法とMUSICとの推定精度の比較および処理時間の比較を行い,本手法の有効性を確認した.