大規模計算機システムの性能評価手法とその適用例

稲井 寛  稲井 三重  村田 正幸  横平 徳美  宮原 秀夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J72-A   No.7   pp.1052-1061
発行日: 1989/07/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: システムと制御
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あらまし: 
計算機システムの性能評価を行う際,待ち行列網によりシステムをモデル化し,その待ち行列網の性能評価を行う方法が有効である.本論文では,まず,大規模計算機システムの待ち行列モデルを構築する手法として情報の収集から,モデル化の手順,モデルの妥当性の検証までを系統立てて述べ,実例として,この手法を大阪大学大型計算機センターの計算機システムに適用している.一般に,シミュレーションにより構築した待ち行列網モデルを用いて計算機システムの性能評価を行う場合,待ち行列の数が多くモデルが複雑になると,性能評価結果を得るまでにばく大な時間を要する.そこで,シミュレーションに要する時間を短縮し,効率的な性能評価を行うためにモデルの簡略化を行い,簡略化によって生じる時間的効果とそれによって得られる結果の信頼性について考察している.最後に,具体例として,大阪大学大型計算機センターの計算機システムの性能評価をシミュレーションにより行い,計算機システム内のバッチジョブと会話型ジョブの振舞いに考察を加え,多次元処理システム内のバッチジョブ許容数とマルチプログラミングレベルを変化させたときの会話型ジョブへの影響を調べている.