VLSI向きデータ駆動プロセッサ:Q-x

寺田 浩詔  西川 博昭  岩田 誠  岡本 俊弥  宮田 宗一  小守 伸史  嶋 憲司  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J71-D   No.8   pp.1383-1390
発行日: 1988/08/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 招待論文 (並列処理ハードウェアと言語特集)
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あらまし: 
筆者らは,履歴依存処理を含むデータ駆動原理を図的言語を用いて表現する高度並列処理方式を提案し,徹底したパイプライン方式をとる流れ形処理概念を用い,プログラム作成が極めて容易な高機能素子のプロトタイプQ-pを実現した.本論文は,その成果を更に発展させ,拡張されたデータ駆動形実行制御機能をもちかつVLSI実現向きの配慮を加えた,1チップ形データ駆動プロセッサQ-xの設計思想を述べる.本論文ではまず,分散アルゴリズムの重要性を指摘し,いわゆるストリームの概念を図的データ駆動言語に導入すれば,極めて高度な並列処理を許す分散アルゴリズムの処理構造が,副作用のない動的な半順序構造として,表現できることを示す.次に,この実行制御方式のVLSI向き機能構成法の原理を述べ,ストリーム概念による統一的な動的データ駆動形実行制御方式として実現できることを示す.更に,Q-xにおけるエラスティックパイプライン処理機構の特徴を簡単に紹介し,この方式についてもまた流れ形処理概念に基づく,ハードウェア機能実現が可能であり,Q-pによって実証されたデータ駆動形処理能力を大幅に上回る処理性能が,達成しうることを述べる.