区分FFTによる狭帯域フィルタ列を構成する移動物標検出システムとその検出特性

侯 秀英  森永 規彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J71-B   No.12   pp.1492-1499
発行日: 1988/12/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 通信理論,信号理論
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あらまし: 
ディジタル移動物標検出(MTD)システムには,狭帯域フィルタ列が一般に高速フーリエ変換(FFT)によって実現されており,相加の観点から,全コヒーレント相加がいちばん有効である.しかし,クラッタ干渉環境下の物標検出システムには一定警告誤り率(CFAR)処理をしなければならない.気象レーダあるいは海上レーダにおいてはセル平均CFAR処理が主として用いられているが,参照セルの数が少ない場合,全コヒーレント相加を用いると,CFAR処理によるSN比の損失が大きくなる問題が生じる.本論文では,SFFT(Section FFT)と呼ばれるコヒーレントならびにインコヒーレントの複合相加方式を提案した.これは受信したPMN個のエコーパルスをM個のセクションに分け,セクションごとにN点FFTを求め,更に,M個のセクションの出力をインコヒーレント相加することである.本論文ではガウスクラッタ干渉を取り上げ,本方式による検出特性を,留数計算の手法を利用して,理論的に解明した.本方式を全コヒーレント相加方式と比較した場合,判定スレショルド固定下においては,全コヒーレント相加方式よりわずかな劣化を生じるが,セル平均CFAR検出の場合には,本方式の方が優れる場合もあることおよび検出特性を最適にさせるセクション数が存在することも明らかにした.