タイムオブジェクトを用いた待ち行列網シミュレーション専用論理型言語

渡辺 尚  中西 暉  真田 英彦   慶一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J70-D   No.5   pp.896-906
発行日: 1987/05/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: ソフトウェア技法
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あらまし: 
ネットワーク型システムの性能評価手段として,計算機上での待ち行列網シミュレーション(Queueing Network Simulation : QNSと略す)が重要視されてきている.現在QNSソフトウェアの記述にはFORTRAN,シミュレーション言語GPSS等が用いられているが,その記述性は必ずしも高くない.本論文では,QNSモデルを定義するシミュレーション仮定は条件によって記述可能な部分が多いことと論理型言語Prologが高い記述性を有していることに注目し,QNSモデルをProlog形式で定義するQNS専用論理型言語SILQ(Simulation language based on Logic for Queueing network)を提案する.Prologはアルゴリズムを考慮することなしにプログラムの作成が可能であるという利点を持っている反面シミュレーションに不可欠な時刻概念を表現できない.記述性の低下をまねくことなく時刻概念を導入する手法としてプロセス内の状態遷移をパラメータ化するタイムオブジェクトを提案する.次にタイムオブジェクトごとに動作等をProlog形式で記述するためのプログラミングプリミティブを用意する.SILQによるプログラミング例を示し,また他の言語との比較を行い,その記述性の高さを示す.更にSILQ処理系について逐次処理系を構成し,処理速度の改善を目的にした並列処理系についても検討する.