知識工学的手法に基づくフォールトトレラントシステムの構成とディジタル制御への応用

亀山 充隆   立  樋口 龍雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J70-D   No.12   pp.2697-2706
発行日: 1987/12/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: フォールトトレラント
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あらまし: 
多重化冗長フォールトトレラントシステムでは多重化されたモジュール間の処理の独立性が最も重要であることが知られている.これに対し,本論文は入力信号自体の誤りも含めて同時故障あるいは同時誤りの影響を軽減させるために,知識工学的手法を用いた新しい概念に基づく超高信頼化ディジタル制御システムの構成法を提案している.まず,制御システムの異常状態および動特性に関する知識を利用した誤り検出方法に基づき,異なる時点でサンプルされた入力信号とその処理結果の異常を判定し,誤りが検出された場合には誤っているモジュールの内部状態を,他方のモジュールの内部状態を利用して,直ちに回復させる.これにより,入力信号のサンプリングおよびその信号処理がほとんど完全に独立した多重処理が可能になり,超高信頼性を達成できると考えられる.以上のシステムに対して,マルコフ過程に基づく論理的な信頼度解析および実験的信頼度評価により,本システムの有効性を確認した結果を示している.